木の家を建てる前に知っておきたい基礎知識やマメ知識をQ&A形式でご紹介いたします。Q&Aに掲載されていない疑問や質問がありましたら、お気軽に当社までお問合せください。
Q1:森林の伐採は環境に悪いのでは?
Ans:伐採自体が環境に悪いわけではありません。伐採後に植林を行うことで環境への悪影響を防ぐことが出来ます。我が国では伐採後の植林事業が適切に行われており、現在では国内の森林の半分近くが人工林へと育っています。
Q2:「木を伐らないと山が荒れる」とは?
Ans:国内の森林面積の半数近くを占める人工林は適度に手を加えなければなりません。手を加えないと、山の木の成長が妨げられ、山に活力が無くなり、自然災害に対して弱くなります。台風等の自然災害で倒木や土砂崩れが行われているのは、人工林に手が加えられなくなったからです。この背景には、国内木材消費の80%近くを輸入材に頼っているという我が国の現状があります。このことからも今一度、輸入材ではなく、国産材の活用を見直すべき時期に来ているといえるでしょう。
Q3:なぜ、木にヤニがでるのでしょうか?
Ans:ヤニは木にとっての重要な栄養素です。ヤニは木の匂いや艶を生み出す役割も持っており、それぞれの樹種の特徴を現す要素となります。また、ヤニは害虫からの被害を防ぐ役割も果たしており、地松などヤニを多く含む樹種は対虫性、対腐性に非常に優れているのです。
Q4:含水率とは?
Ans:木材に含まれる水の量を表す数字で、全乾重量に対しての比を%で表します。含水率が低いほど狂いや割れが少なく、安心して使えるでしょう。目安として、建築用材としては20%以下が良いとされています。
Q5:木の香りにはどのような効果・効能があるのでしょうか?
Ans:木の香りには「フィトンチッド」という成分が含まれています。森林浴等、森に入るとすがすがしい気分になるのは、この成分による効果なのです。人体にはとても良い効果を与えてくれる成分で、例えばヒノキの香りには「精神安定」の効果が、スギの香りには「脳の活性化」の効果があると言われています。
Q6:木はどのようにして乾燥させるのでしょうか?
Ans:前出の質問でもお答えしましたが、製材後はしっかりと木材を乾燥させなければなりません。乾燥が足りないと、含水率も高くなり、施工後の木のねじれや歪みが激しく生じやすくなります。なので、乾燥は大変重要な要素となってくるのです。
現在、乾燥方法は、「天然乾燥」と「人工乾燥」の2つに大別されます。「天然乾燥」は天日を利用して木材を乾燥させ、「人工乾燥」は乾燥機を使って乾燥させます。それぞれのメリット・デメリットに対してよくご質問がありますが、正直なところ、甲乙つけがたいものがあります。あえて言うのであれば、人工乾燥は大量に、そして短期間に処理できますので便利ですが、しかしやはり人工的に乾燥させることは、木に大きな負担をかけるともいえなくありません。その点、天然乾燥は自然の力と木のペースに任せて乾燥させますので、木にとっては負担が少なく、木には優しいものだと思っています。
いずれにせよ、乾燥後の処理が大切になりますので乾燥方法について目くじらを立てるほど注意することはないかと思います。
Q7:木の家が呼吸するとはどういうことでしょうか?
Ans:住宅に用いられた木材は、湿気の多い時期には水分を吸い、乾燥する時期には、水分を吐き出すという水分の吸排出活動を行います。このように木造住宅は、常に快適な室内環境を作り出すという点でも非常に優れているのです。また、結露対策としても木の持つ調湿作用が効果を発揮してくれます。
Q8:木が健康に良いのは本当?
Ans:木造家屋は、夏は涼しく冬は暖かいという効果があります。木材はコンクリートを比べて断熱性が17倍高く、2.5倍冷えにくいのです。また、木材は紫外線を吸収するため、目にも優しく、木の香りの成分は精神安定等の作用があることが分かっています。ある大学の研究結果で行われたマウスの実験で、木製、コンクリート製、亜鉛鉄板製の箱を用いた生育実験が行われました。同条件の環境下での10日間後の生存率は、木製87%、コンクリート製7%、亜鉛鉄板製42%という結果になり、このことからも木造家屋がいかに健康に良いかを示す科学的根拠の一例となっています。
Q9:木材に節があると強度が劣るのでしょうか?
Ans:一概に節がある=強度が弱いというわけではありません。その木材の面に対する父子の大きさや深さにもよるからです。節が幅面いっぱいに広がっていて表から裏まで節が通っていれば簡単に折れますが、節が小さく深さもさほどなければ、強度的には問題はありません。
Q10:「木が狂う」とはどういうことでしょうか?
Ans:木そのものが持っている圧縮や引っ張りなどの内部応力が、板や柱への製材後に水分のムラや木理の違いなどの複合的要因で引き起こされる現象を「くるい」といいます。狂いには、幅反り、弓反り、縦反り、ねじれ等があり、乾燥が進むにつれて狂いがより大きくなります。しかし、これらの現象は、適切な製材方法と乾燥が行われれば、かなり防ぐことが出来ます。
Q11:材木の赤身の部分は強度に優れているのでしょうか?
Ans:木材は心材と辺材から構成され、心材の部分は赤味を帯びているため、「赤身」と呼ばれており、腐朽、害虫に対して堅くて強いといわれています。一方、辺材の部分は白味を帯びているため、「白太」と呼ばれています。心材と辺材の成分が異なる(心材は虫や微生物が嫌う成分が含まれている)ために、一般的には赤身は白太に比べシロアリや腐朽に強いと言われています。
Q12:節のない木と節のある木はどれくらい価格が異なるのでしょうか?
Ans:節の大きさなどによりますが、大体は3割~数倍までの価格差があると考えても問題ないでしょう。また、銘木になると樹齢の高い木目の詰まった木材ですと何十倍もの価格差が生じる場合があります。
Q13:銘木って何のことでしょうか?
Ans:銘木とは、木材の鑑賞的価値の高いものを指します。手に入りにくい天然木や、木目の美しいものなどが高級な木材です。
Q14:合板にはどんな種類があるのですか?
Ans:合板は、「普通合板」、「コンクリート型枠用合板」、「構造用合板」の3つに分かれています。普通合板には「ラワン合板」や「シナ合板」等があり、天然銘木の突き板を張れば「天然化粧合板」、いろんな木目や模様を印刷した薄紙を張れば「プリント合板」となりいろいろな用途に使われています。しかしながら最近では合板に用いられている接着剤から出るホルムアルデヒドがシックハウス症候群の原因として社会問題化してきています。低ホルムアルデヒド合板なども開発、製品化されていますが、それでも全くのゼロにすることは難しいので、健康面から考えるのであれば合板よりも材木のほうが優位であるのは確かです。
Q15:国産材は高いんじゃないの?
Ans:そうのようなことは決してありません。逆に輸入材よりも安い樹種もあるくらいです。国産材、輸入材を問わず安価なものから高価なものまでありますので、どちらが高く、どちらが安いかなどの議論は水掛け論にしかなりません。要は適材適所、国産材、輸入材のバランスの取れた使い方をすることで理想のコストに近づけるでしょう。当社では国産材をはじめ、輸入材も多く取り揃えており、お探しの材木、樹種も幅広いネットーワークを駆使してご提供、そして納得いただけるご提案をすることが可能です。
Q16:木造住宅は地震に弱いのでしょうか?
Ans:阪神大震災や新潟中越沖地震では木造家屋に限らず多くの家屋が崩壊の被害にあわれました。しかし、後々の調査で分かったことは崩壊家屋の殆どが手抜き工事や欠陥住宅のケースに該当したということです。木造家屋の中には、しっかりとした耐震対策を施した家屋もあり、それらは全くといっていいほど被害がありませんでした。これらのことからも「木造家屋が地震に弱い」ということではなく、施工する工務店や住宅メーカーの質の問題によるといえるでしょう。
Q17:無垢材のフローリングのメンテナンス方法は?
Ans:床は一番使用頻度が高く、消耗が激しくて湿気等にさらされやすい部分です。無垢材の床板は特に湿気の影響を受けやすく、使用方法を誤ると隙間が生じたり、狂ったりしてしまいます。それらの対策としては、自然素材である無垢材の為に塗装には自然系塗料を使いましょう。塗装後のメンテナンスは蜜蝋ワックスを塗ればいいでしょう。
Q18:シロアリに強い木はあるのでしょうか?
Ans:松の赤身がシロアリに強い木としてあげられます。また、スギの赤身もシロアリが食べにくい木といわれています。
Q19:無垢板でも床暖房はできるのでしょうか?
Ans:無垢板でも床暖房は可能です。但し、注意する点は必ず含水率7%以下の無垢板を使用することです。また、乾燥後の無垢材にすぐ塗装を入念に施すことで、乾燥後の水分吸収も防ぐことができます。そうすることで床暖房の熱による無垢材の収縮運動を極力抑えることができます。あとは、床暖房装置もなるべく低温のものを使用することもいいでしょう。
Q20:集成材って何?
Ans:繊維方向に木材を接着剤で集成接着した二次加工製品のことを指します。化粧貼り集成材や大断面集成材、内装用集成材など最近は幅広く普及しています。